シニア犬が下痢がちになる4つの理由。症状と自宅でできる対処法について。
19-09-25
【目次】
10歳を過ぎた頃から、時折下痢をしてしまうことがあるうちの子。犬のウンチは健康のバロメーターと言うし、以前からくらべると食欲も落ちているので心配です。
愛犬も人と同じで、高齢になると消化器官が衰えはじめます。今までと同じ生活スタイルを続けていると、そのことがカラダに負担をかけてしまったいる可能性が…その結果、腸内環境のバランスが崩れて下痢になりやすくなることがあります。
シニア犬が下痢をする4つ理由
ドッグフードが合っていない
ドッグフードの見直しは7歳から。シニア期の入り口にさしかかると、消化機能が衰えはじめこれまでのように栄養を吸収しにくくなります。成犬時には問題なかったドッグフードも特に穀類が主原料のものであれば、消化しきれずお腹をくだしてしまう傾向があります。
本来愛犬のカラダに必要な良質な動物性タンパク質が摂れるドッグフードに見直すとともに、消化のよいものを与えるように心がけてあげてください。
腸内環境の悪化
加齢とともに善玉菌が減り、悪玉菌が増えてしまう傾向があります。腸内環境のバランスが乱れてしまうことでも下痢の原因に。
犬用のビオフェルミンや乳酸菌をとることで、善玉菌を増やし腸内環境を整えてあげると良いでしょう。
代謝機能の衰え
老化により筋肉量が減りはじめると、カラダが必要とする1日の代謝量が少なくなります。これまでと同じ食事内容だと食べ過ぎになり、消化不良をおこしてしまうことがあります。必要なカロリーに応じて食事量を見直してあげることが必要です。
ストレスによるもの
環境の変化や飼い主とのコミュニケーション不足、これまで問題が無かった病院通いやトリミングなども感覚機能が衰えはじめるシニア犬には強いストレスになることがあります。
できるだけ一緒にいてあげる時間を増やす、ストレスが解消できるよう散歩をさせてあげるなど、これまでより愛犬とのコミュニケーションの時間を多くとるようにしてあげると良いでしょう。
自宅でできる対処法について
下痢をしていても元気や食欲がある場合は、1~2日は安静にして様子を見てあげても大丈夫です。その場合は下痢による脱水症状を避けるために、水分補給をこまめにして、フードの量を控えめにふやかすなどして消化しやすい状態にしてあげてください。
食欲があるからと普段どおりご飯をあげると、回復が遅れてしまうことがありますので注意しましょう。ウィルスや病原菌に感染していることがあるため、飼い主の判断で下痢止めを使用するのは危険ですから止めてください。
病院に行くべき危険な下痢の症状とは
吐き下している状態や、カラダを触らせないほど痛そうにしている場合はすぐに病院へ行きましょう。下痢の状態や血が混じっているか、最近どんな物を食べたかなどをメモし、できれば便を持参すると検査をしてもらえるので良いでしょう。
また、元気なように見えても下痢が3日以上続く、度々繰り返すような時は感染症や慢性腸炎などの疑いもあります。このような場合も早めに受診するようにしてあげてください。