食べることは生きること。高齢犬の食事は食べてくれるものをあげることが基本です。
19-10-03
【目次】
高齢期に入りご飯にほとんど手をつけてくれない愛犬は、これまでのようにカラダにいいものを食べさせるという習慣を見直す時期なのかもしれません。
高齢犬にとって食べることは生きること。食欲がない子には若いころは避けてきた甘いお菓子や、少量でもカロリーが高い脂っぽい食事が生命をつなぐ助けになることもあります。まずは、うちの子が食べれくれる食材を見つけるのが第一の条件です。
この記事では、今までとは異なる高齢犬の食事でこころがけておきたいポイントについてご紹介します。
高たんぱく質・高エネルギーであること
シニア期には筋力維持と肥満防止のために高たんぱく質、低エネルギー食がおすすめだったものが、高齢期に入ると食べる量がぐっと減るので、少量でもカラダに必要な栄養が摂れ、かつ高エネルギーな食事が必要になります。
おすすめは高たんぱく質食材であるお肉(豚・鶏など)の脂身が含まれた部位を中心にした食事。茹でてストックしておき、おやつとしてあげてもOKです。大切なことはしっかり食べてもらうこと。好みのお肉を探してあげてください。
少量でも高エネルギーであること
高齢犬がものを食べないようになると、急激に衰弱してしまうことがあります。いくら犬のカラダがもとめる栄養バランスがとれた食事といっても、食べてくれなければ意味がありません。
甘みは犬が強く旨味を感じることができるため、高カロリーの三温糖をつかってお肉に味付けしてあげるだけでも食いつきが上がります。食べる量が少なくてもできるだけ多くのカロリーが摂取できる食事を意識してあげてください。
食物繊維は意識して食べさせること
食べてくれる時はお腹いっぱい食べさせて、明日の活力を蓄えさせます。若い頃と同様に気をつけてあげたいのは、腸内環境を整えて便秘をさけるように食物繊維を摂らせること。かぼちゃやにんじんは甘みも強く犬が好む食材です。
おやつとしてあげることがあるさつまいもは食物繊維は豊富なのですが、粘り気のあるでんぷん質が多く飲み込むときにノドを詰まらせてしまうことがあるので避けたい食材。甘みが強い野菜を選びながら、芋類は避けるのが基本です。
水分補給をしっかりしてあげること
高齢になると体内に蓄積される水分量が少なくなり、脱水症状を起こしやすくなります。加えて、サラっとした液体は高齢期にはなると飲み込みづらいため、飲水量が少なくなりがちに。
そこでおすすめしたいのがダシを使った手作りご飯。犬は鰹や鶏など風味が効いたご飯が大好きです。好みの肉と野菜を煮てあげることで食いつきが良くなるうえに水分補給に効果的です。高齢期に入って食欲が落ちている子にドライフードを上げている方は、ぜひ手作りご飯をお試しください。
まとめ
高齢犬の食事で一番大切なことは、食べてくれること。今ままであげなかったヒト用の食べ物でも構いません。愛犬が口をつかってくれるものを探してあげてることが大切です。
愛犬は家族の悩んでいる姿を敏感に感じとります。これまでのルールや習慣にとらわれず、1日を元気に一緒に暮らせるよう変化を受け入れ、食事にも臨機応変な対応をしてあげてくださいね。