老犬に訪れる変化とは。老化はどこからやってくる?ココロ編。
20-11-13
【目次】
ココロとカラダの変化はつながりがあります。ずっと家にこもりがちで元気の無い状態は、足の筋力が衰えてお散歩に行っても歩けなくなったことが原因になっているかもしれません。
このケースでは、吸収効率の良いたんぱく源がメインの食事に変えてあげ、少しづつでも筋力が戻る状況になって外に再び出ていけるようになれば、元気な笑顔を取り戻してくれることもあります。
ずっと元気で一緒にして欲しいから。この記事ではわかりやすい性格の変化から行動の変化まで、ココロの変化にポイントをあててご紹介いたします。
老犬に現れる性格の変化とは
シニアと言われる年齢になると、人も頑固になったり丸くなったりします。愛犬も同様に年をとるにつれ性格が変化していきます。
頑固になった
嫌なものは露骨に拒否したり、自分の意志を曲げないようになりがちです。これは愛犬自身がカラダに痛みを抱えていたり、体力の低下から無意識に反応していることもあります。
怖がりになった
視覚や聴覚が衰えてくることで、周囲の状況を知覚するのが困難になってきます。そのため、いつもと同じように接しているつもりでも、ビクッしたような驚いた反応をとることになることがあります。
甘えたになった
体力の低下や五感の衰えから不安感が増し、これまで以上に抱っこをせがむようになったり、少しでも視界から飼い主が見えなくなると鳴いたりするようになることがあります。
怒りやすくなった
いままでと同じように接しているのに歯をむいて怒ったり、唸ったりすることがあります。これは体力の衰えからくるくるストレスや、視覚や聴覚、臭覚の衰えからくる不安感が原因となっていることが考えられます。
来客を嫌がるようになった
玄関が開くだけで興奮してしっぽを振り回して喜んでいた子も、来客に反応しなくなることがあります。いつもの歓迎がされないことを心配する方には、年をとって大分落ち着いてきたんですとお話ししてあげてください。
老犬に現れる行動の変化とは
抱っこが嫌いになった
カラダのどこかに痛みを感じていて、これまでと同じように抱きかかえられるのが苦痛になっていることがあります。病気のサインかもしれないので、どこを触ると嫌がるようになったのかを確認し獣医師に相談するようにしてください。
食べ物のえり好みが増えた
消化機能が衰えることから、これまでのフードを食べるのが苦しくなっているのかもしれません。歯が弱くなったり、口の中に疾患を抱えていることもあります。味だけでなく消化のしやすい柔らかいフードに切り替えてあげるタイミングです。
言うことを聞かなくなった
聴覚の衰えから、声の音量を上げてあげないと聞こえなくなっているのかもしれません。あるいは、カラダが動かしづらくなってきて、したくても反応できなくなっていることがあります。