老犬の夜泣きは認知症のせいかも?その原因と対処法について。
20-11-17
【目次】
愛犬の夜泣きは隣近所にまで迷惑をかけることになって困りますよね。いつもと違う単調で甲高い声で泣く場合には認知症の疑いも大です。真夜中の夜泣きは飼い主の睡眠不足だけでなく、精神的負担も大きい悩ましい問題です。
認知症になると、老犬にかぎらず人でも昼夜が逆転しまうことはよくあります。まず、愛犬が何を訴えたいのか、思いあたる原因があれば解決して、不安に思っていることを取り除いてあげましょう。
加齢によって感覚が衰え、カラダも思うように動かせなくなったことで、飼い主に助けを求めて夜泣きしているのかもしれません。その場合には、そぐそばで一緒に寝てあげるだけで落ち着くこともあります。
生活のリズムを整えてあげる
認知症が原因の夜泣きを解消するために重要なポイントの一つ目は、生活のリズムを整えてあげることです。体内時計を正常にすることで、明るい時間に起きて、夜に寝る習慣に戻します。
寝たきりになってしまった子は、昼間は太陽のあたる窓のそばに移してあげましょう。陽の光りを浴びることで、体内時計がリセットできるだけなく、脳に良い刺激を与えることもできます。
昼間はできるだけ外に連れ出してあげる
夜泣き解消への二つ目のポイントは、昼間に運動をさせることです。老犬になると十分な運動をさせるのが難しくなりますが、愛犬のカラダの状態や体調にあわせて、無理のない範囲で運動を取り入れましょう。
短い時間でも良いのでお散歩に連れ出して、新鮮な刺激を与えてあげること、他の犬と挨拶させてあげることは認知症にも有効です。外に出られない子は、起き上がって少し歩くだけでもカラダを動かす意味があります。
できるだけ傍にいてあげる
大好きな飼い主とスキンシップは脳の良い刺激となるだけでなく、ココロの安定にもつながります。年齢を経てカラダが思うように動かなくなると、どうしても不安感が増しストレスが溜まります。
スキンシップのいっかんとしてマッサージしてあげるのも良いです。血流を良くして代謝をあげることで、安眠効果も期待できます。皮膚を優しくなでるだけでも十分なリラックス効果があります。
サプリメントを試してみる
EPAやDHAなどの認知症に効果があると言われているサプリメントを試してあげる。ラベンダーやカモミールなどリラックス効果の高い天然ハーブを試してあげるのも良いと言われています。
サプリメントの効果は個体差がありますので、色々と試してあげることで生活に変化をつけるのも脳には良い刺激です。不安をやわらげ、ストレスが少ない生活環境にしてあげることで夜泣きが軽減することもあります。
獣医師に相談する
どうしても夜泣きが改善しないようなら、睡眠導入剤や精神安定剤の服用を検討するのも解決策のひとつです。しっかりと獣医師に相談したうえで、愛犬にあった処方をしてもらいましょう。夜泣きを続けることは、飼い主だけでなく犬にとっても辛いことです。毎晩の夜泣きが軽減しないようなら、早めに獣医に相談することをおすすめします。
薬に頼ることに抵抗を感じる飼い主さんも多いですが、獣医師の意見も参考にしながら、適切な医療処置をとることは、愛犬にとっても快適な生活を取り戻す一助になるでしょう。